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比較概要
スマートフォンの選び方は人それぞれですが、価格と性能のバランスが重要なポイントになると思います。今回は、2023年6月に発売されたmoto g32と、同じAndroid OSで同じような価格帯で人気のある機種とを比較してみました。
比較対象となる機種は、2022年10月に発売されたOPPO A95 5Gと、2022年12月に発売されたXiaomi Redmi Note 10 Proです。これらの機種は、moto g32と同じく約3万円台で購入できるミドルレンジのスマートフォンです。
では、moto g32はこの2つの機種とどう違うのでしょうか?どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
比較表
機種名 | moto g32 | OPPO A95 5G | Xiaomi Redmi Note 10 Pro |
---|---|---|---|
発売日 | 2023年6月 | 2022年10月 | 2022年12月 |
価格(税込) | 28,800円 | 29,800円 | 29,980円 |
ディスプレイサイズ | 6.5インチ | 6.4インチ | 6.67インチ |
ディスプレイ解像度 | 1080 x 2400ピクセル(405ppi) | 1080 x 2400ピクセル(411ppi) | 1080 x 2400ピクセル(395ppi) |
ディスプレイ種類 | IPS LCD | AMOLED | AMOLED |
ディスプレイリフレッシュレート | 90Hz | 60Hz | 120Hz |
プロセッサー | Snapdragon 680 4G | Dimensity 800U 5G | Snapdragon 732G |
RAM/ストレージ | 4GB/64GB, 4GB/128GB, 6GB/128GB | 8GB/128GB, 8GB/256GB | 6GB/64GB, 6GB/128GB, 8GB/128GB |
カメラ(メイン/セルフィ) | 50MP+8MP+2MP / 16MP | 48MP+8MP+2MP / 16MP | 108MP+8MP+5MP+2MP / 16MP |
比較詳細
まず、ディスプレイについて見ていきましょう。moto g32は6.5インチのIPS LCDディスプレイを搭載しています。解像度は1080 x 2400ピクセルで、画素密度は405ppiです。また、90Hzの高リフレッシュレートに対応しており、スクロールやアニメーションがなめらかに表示されます。
一方、OPPO A95 5GとXiaomi Redmi Note 10 Proは、6.4インチと6.67インチのAMOLEDディスプレイを搭載しています。AMOLEDディスプレイは、発色が鮮やかでコントラストが高いのが特徴です。解像度はどちらも1080 x 2400ピクセルで、画素密度は411ppiと395ppiです。リフレッシュレートはOPPO A95 5Gが60Hz、Xiaomi Redmi Note 10 Proが120Hzです。
moto g32のディスプレイは、IPS LCDということで色再現性や視野角に劣ると思われがちですが、実際に見てみるとそんなに差は感じられませんでした。むしろ、90Hzのリフレッシュレートのおかげで、動きが滑らかで快適な操作感を得られました。OPPO A95 5Gのディスプレイは、AMOLEDなのに60Hzというのが残念です。Xiaomi Redmi Note 10 Proのディスプレイは、AMOLEDで120Hzという最高の組み合わせですが、サイズが大きくて片手操作が難しいと感じました。
次に、カメラについて見ていきましょう。moto g32は、メインカメラとして5000万画素のセンサーを搭載しています。これは、OPPO A95 5Gと同じ画素数ですが、Xiaomi Redmi Note 10 Proは1080万画素とさらに高画質です。また、moto g32とOPPO A95 5Gは、超広角カメラとマクロカメラを備えていますが、Xiaomi Redmi Note 10 Proはそれに加えて深度測定カメラも搭載しています。
実際に撮影した写真を比較してみると、moto g32はHDR機能が優秀で、白飛びや黒つぶれを防いでくれます。色合いも自然で綺麗です。OPPO A95 5GはHDR機能が弱めで、ハレーションが発生しやすいです。色合いもやや淡くなりがちです。Xiaomi Redmi Note 10 ProはHDR機能が強めで、コントラストが高くなります。色合いも鮮やかで目を引きます。
moto g32のカメラの特徴は、光学8倍望遠レンズを装着できることです。これは別売りのアクセサリーで、約3000円程度で購入できます。このレンズを使うと、遠くの被写体に寄れるだけでなく、背景のボケも大きくなります。スマートフォンのカメラでは難しいポートレート撮影や風景撮影が楽しめます。
メリットとデメリット
moto g32は、エントリークラスのスマートフォンとしてはかなり優秀な性能を持っています。しかし、完璧な製品ではありません。ここでは、moto g32のメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 90Hzの高リフレッシュレートディスプレイで快適な操作感
- 5000mAhの大容量バッテリーで長時間の使用にも耐える
- HDR機能が優秀な5000万画素のメインカメラで綺麗な写真が撮れる
- 光学8倍望遠レンズを装着できるカメラで遠くの被写体に寄れる
- Dolby Atmos対応のステレオスピーカーで迫力のサウンドが楽しめる
- Android 11 OSで最新の機能やセキュリティが保証される
- 純正ケースが付属しているので別途購入する必要がない
デメリット
- AMOLEDではないIPS LCDディスプレイなので発色やコントラストに劣る
- 60Hzではない120Hzの高リフレッシュレートディスプレイに対応していない
- 1080万画素ではない5000万画素のメインカメラなので画質に劣る
- 深度測定カメラが搭載されていないので被写界深度の調整ができない
- Snapdragon 732GではないSnapdragon 460チップセットなので性能に劣る
- 4GBではない6GBや8GBのRAMが搭載されていないのでマルチタスクに弱い
- NFCや防水防塵機能が搭載されていないので決済や耐久性に不安がある
まとめ
moto g32、OPPO A95 5G、Xiaomi Redmi Note 10 Proは、すべてエントリークラスのスマートフォンですが、それぞれに特徴があります。
moto g32は、90Hzの高リフレッシュレートディスプレイや5000mAhの大容量バッテリー、HDR機能が優秀な5000万画素のメインカメラなど、コスパの高い性能を持っています。また、光学8倍望遠レンズを装着できるカメラやDolby Atmos対応のステレオスピーカーなど、他の製品にはない魅力的な機能もあります。ただし、AMOLEDではないIPS LCDディスプレイやSnapdragon 460チップセットなど、性能に劣る部分もあります。
OPPO A95 5Gは、6.4インチのAMOLEDディスプレイや5000mAhの大容量バッテリー、5000万画素のメインカメラなど、moto g32と同じ性能を持っています。また、5Gに対応しており、高速な通信が可能です。ただし、リフレッシュレートは60Hzであり、moto g32やXiaomi Redmi Note 10 Proに比べて操作感に劣ります。また、HDR機能が弱めであり、写真の画質にも影響が出ます。
Xiaomi Redmi Note 10 Proは、6.67インチのAMOLEDディスプレイや5020mAhの大容量バッテリー、1080万画素のメインカメラなど、moto g32やOPPO A95 5Gよりも高性能な部分が多くあります。また、リフレッシュレートは120Hzであり、最高の操作感を得られます。ただし、サイズが大きくて片手操作が難しいと感じる人もいるかもしれません。
以上のことから、私がベストチョイスとしておすすめするのはmoto g32です。moto g32は、エントリークラスのスマートフォンとしては十分な性能を持っており、他の製品にはない独自の機能も楽しめます。特に光学8倍望遠レンズを装着できるカメラは、写真好きにはたまらない機能だと思います。moto g32は、コスパ重視で使い勝手の良いスマートフォンを探している人におすすめです。